アトリエT+Kが目指すもの
現在、ライフスタイルの多様化がさまざまな住宅の形を生み出しています。
住宅は、単に家族の生活の場であるだけでなく、
単身者や他人との共同生活、高齢者、障害をもった人等、
いろいろな要素を含めて解決していかなければならなくなっています。
そのような日常生活の中でいかに豊かな時間を作り出すのか、
その問いかけに答えていくことが「設計する」作業だと思います。
豊かな時間を生み出す空間とは何でしょうか。
それは生活を活性化し、新しい関係性を
生み出していける空間であると考えます。
機能的・効率的なだけでは不十分です。
それは、伸び伸びとして大きな空間であったり、
自然の営みが毎日の生活の中に反映するような空間です。
たとえば、出来るだけ緑を植え、外部と内部の境界があいまいになるような
大きな開口部を設けることにより、光があふれ、風が通るようになります。
それは、床のダイレクトゲイン効果や、なるべく機械空調に頼らない、
エコロジカルな空間にもなります。
日常の中に作り出されたそのような空間は、
長い時間の中で豊かなものを与えてくれます。
家族に適した空間づくり
私達の住まう現代社会はどんどん個人主義化が進んでいます。
こういった時代だからこそ、アトリエT+Kは
あえて「家族のつながり」を大切に考えます。
このような設計作業の中から生まれてきたものを、
アトリエT+Kでは「家族広場」と呼んでいます。